コンクールを受けませんか?と言われ、検索するとどうしても出てくるのが、この言葉。
そして、コンクールで落ちるとどうしても検索してしまうこの言葉。
自分の実力不足は分かっているのに検索してしまう。なぜなら、これが嘘だという確信もないから。
あの先生じゃなければ、いいところに行けない。
審査委員の先生ではなければいいところには行けない。
これは、音大を受けるときにも言われる言葉ですし、これが嘘とも言えない業界でもあるような気がするします。
ピアノを学んできたものが当たり前に言われる言葉であり、迷信?それとも本当か分からないところ。
そんな迷信かどうか分からないことを書いていきたいと思います。
ピアノコンクールって胡散臭いの?癒着?色々言われてしまうのはなぜ?
コンクールといえば。。。ですよね。これはピアノだけに限られたものではないと思います。
吹奏楽とかも同じ。あと、勝敗がはっきりしているスポーツなどでもたまにありますね。
昔、オリンピックの代表を選ぶのに揉めたとかもありました。
勝敗がはっきりしているスポーツでもあるものなので、どうしても人の感性で決まってしまう「芸術」では、難しいところです。
フィギュアスケートなども、よく取り上げられますよね。
だからといって、個人的に「これが好き」と思えば、高評価。
「これ嫌い」と思えば低評価。それはないと思います。
多分ですが(審査員ではないので仮説です)一律の決まりはあると思います。
例えば、「ミスをしない」。もしくは「ミスをしてもそれを覆られるような表現ができているか」などはあるでしょう。
ミスをしないで弾くというのは、暗黙の了解と言われていますが、たまにミスをしても合格する方もいます。
それは、多分「審査員を唸らせる音楽性があったから」だと思いますが、素人には分からない考え。
だから、あの子より間違えずに弾けた子はいたのに!となってしまうわけですね。
芸術的に「ミスをしない音楽」にこだわると言うのは、私はおかしいと思いますが、1番わかりやすいです。
ミスタッチがなく弾けると言うのは、音楽を学んでいるとどうしても生徒同士でも言い合うものです。
ミスがなく完璧に弾くことが大事。と言うのは小学生でも思っています。でも、本当は、ミスがなく弾くのではなくて、
その楽譜の一音一音をどれだけ大事に捉えて弾けているか。
が大事なのではと思います。
音楽性ですね。難しいですよね〜。
もうこれだけは、審査員の当たり外れという考えでいいと思います。
ちなみに、審査員に習うと受かるという問題ですが、
私は大手のコンクールの審査員の先生に学んでいましたが、コンクールに出たことがありません。
私の場合「私が合わない」という理由で受けさせてもらえませんでした。多分落ちるとわかっている子は受けさせないと思います。
なぜなら、当時、楽譜通りに弾くことにこだわりがなかったし、誰かに聞かせたいという思いもなかったので、当たり前だと思います。
もし、癒着や審査員の先生の顔で通るのであれば、私もそれなりに頑張ったら、受かっていたのかなぁと思ったりしますが、そうではないでしょう。
なぜなら、友人がコンクールの県大会で優勝しましたが、その友人は審査員の先生に習っていなかったし、なんならその先生は全く有名じゃなかった先生(失礼ですが)
理由がサラッとしか聞いていませんが、
伸び伸びとしたリラックスした歌声で(彼女は声楽)よく通り伸びやかでよかった。
という簡単なことを聞いたと思います。
そして、2位の子の先生の方が有名だったし、当時は2位の子の方が上手に聞こえたものです。と考えるとなぜ受かるのかというのは難しい問題ですね。
ピアノコンクールでなぜ予選落ちたの?点数の付け方が疑問で分からない!
コンクールって通過点というものがありますよね。その通過点が、大体8.5とか8.9とか色々とありますが、色々と総評しての点数になっています。
これがまた見にくい
先生によってマチマチなところがあり、同じ曲の講評も、先生により「楽しそうな音が聞こえてきました」というものと、「元気が足りなかった」と書いてあるものと、
あれ?と思うものもありました。
けれど芸術といえば、芸術。審査員の方も個人の感覚なので、このようになるのでしょう。点数も大きく違うものもあり結局、我が家はミスもあり、0.1不足で落ちました。
ミスがあったから娘も納得したし、ミスがあったから、このような感想でもまぁ仕方がないか
と思えましたが、ミスもなく当日うまく弾けたのに、、、ならこれは迷ったと思います。
芸術って難しいものですね。運なのかもしれません。ただし、その後、娘はちょっとのミスで今も怯えますし、ミスすると一時は泣いていました。ちょっとしたトラウマでした。。。
頑張ったなら頑張ったでいいや。と思い受けても、どうしても納得いかない時もあります。
そこをどう捉えるか。また来年頑張ろうと思うのか、
もうコンクールは辞めてもいいや。と思うのかの分かれ目になりますね。我が家は結局、やめました。
私の気力が続かなかった。(もともと、私自身も子供の時に頑張らなかった)が1番大きかったです。娘は今だ、ひきづっているようですが。。。
ただ、コンクールで落ちたことで、ものすごく本人が頑張るようになったことはメリットだったと思います。と思うことが当時できたら楽だったなと今も思います。
ピアノコンクールって審査員に習った方がいいの?それとも今の先生のままで上位を目指した方がいい?
個人的に思うのは、審査員の先生の方がいいと思います。
どうしても上位に行きたいのであれば、、、となりますが、
審査員の先生に習ったからといって、上位に行けるかというとそれは違うとは思います。
が、
そのコンクールの趣旨を理解しているか、趣旨を理解していないかを知ってるのは大きいと思います。
やはり、これをしたら受かるというものはあると思うんですね。
それをどれだけ、本人もしくはお子さんが理解できるかが大事だと思うのです。
遠回りするのもありだと思いますが近道もありです。
大事なことだと思います。
ただし、お子さんの場合、先生が合う合わないがあると思います。
審査員の先生に習ったとしても、お子さんが合わないのであれば、ピアノが嫌いになる可能性はあります。
その先生が、ピアノの芸術性よりか、コンクールに受かるためだけの勉強をさせる可能性もあります(あまりいないと思いますが)
親子で「コンクールで優勝することやコンクールで上位に行きたい、お金や時間はどれだけかけても大丈夫」など、明確な目標があるのであればもう先生を変えましょう。
これ、とても大事だと思うんです。。恥ずかしくないと思います。
審査員の先生じゃなくても、表彰されている先生など、色々と探せばいるはずです。
今までお世話になったし、、、
先生に悪いし、、
など思っていても上達しません。
そして、コンクールの予選を突破することもできないかもしれません。それで大丈夫ですか?
そしてもし、その審査員の先生と、レッスンを受けるご本人やお子さんの性格や学び方が、合った場合はとても上達するでしょう。
コンクールで入賞するということは、芸術性も音楽性も身につけた演奏をするということです。犠牲は払うかもしれませんが、受け取るギフトも大きい可能性もあります。
ピアノをもっと上手くなりたい。ピアノでもっと上位に行ってみたい。とお子さん本人が思っていたり、コンクールを受ける本人がそう願っているならば、先生を変えるべきです。
先生ってとても大事です。コンクール向きではない先生もたくさんいます。
コンクールに受からせたいという先生と、音楽を楽しんでやっていてほしいなど、先生によりけりです。
先生が悪いのではなくて、教育方針が今は自由に選べるだけだと思います。
今の先生はあなたの教育方針に合っていますか?とても大事なことだと思います。
大事なのはお子さんです。未来があります。お子さんの未来が笑顔あふれるような選択をしてくださいね。
といっても、中学生になった今も、この問題は悩みます。
我が家は今、伸び悩み時期。
上を目指すには、先生を考えなければいけない時期に来ていますが、娘が嫌がっている状況です。
コンクール以外でも、先生を考える時期は続けていくとやってきます。
なのでお子さんの性格や、将来を考え、より良い選択ができますように。
ピアノコンクールって胡散臭いの?癒着?色々と言われているけれど本当は?
まぁ結局、はっきり言えば
コンクールはビジネスだと思っています。
- 受験料を取れる。
- 楽譜が売れる
- レッスンが増える
- ドレスや靴が売れる(あまり関係ない?)
- 教師にとっても指導者賞などあり名が売れる
- 上位入賞や優勝したら生徒が増える
- 審査員になることで繋がりができる
などなど、主催者側のメリットはあります。けれど、受ける側にもメリットはあります
- いつも弾かない場所で弾ける
- 本番を経験することができる(舞台なれ)
- いつも以上にレッスンを受けれるので上達が早い
- いつものレッスンと別のことを学べる
- 色々な先生に聴いてもらうことで色々な視点を学べる
- 色々な子がいるということを知ることができる
- 自分の実力を把握できる
- 優勝や上位入賞した場合、それが武器になる
などなど、受ける側のメリットも大きいです。どのメリットもありだと思うんですね。決して受験者側が損をしている訳ではないです。
本選に行くのもお金かかりますしね。
そして、頑張ったことは無駄にはなりません。
それはピアノで今後生かされるかもしれないし、別のことで生かされるかもしれません。
コンクール落ちた直後はどうしても気が立ちますし、癒着があるなど考えてしまうものです。
特に子供が小さければ小さいほど、あんなに頑張ったのに!!!!!と思うものです。
ちなみに私は思いました。
けれど、まずは落ち着いて、そして、これまでの頑張りをお子さんと共に、お母さんやお父さんの分も認めましょう。お疲れ様でした。
誰が大変と言えば、コンクールもレッスンも親が大変です。
私自身はコンクールはピアノでは受けたことがありませんが、毎年、グレードのテストを姉妹でうけていました。
二人分の送り迎えに、二人とも練習をさせる。週4ピアノの教室に通ってましたね。当時。特に父親がうちは協力的ではなかったので尚更です。
送り迎え、レッスンの聞き取り、練習をさせること。など本当、親になって、
「お母さん、苦労したんだなぁ」と思うことが多々ありました。
子供の頃はわからなかったです。なぜなら、私自身も頑張ってたから。
お子さんもお母さん、お父さんもよく頑張っています。
コンクールは親の力がとても大事だと思います。
なので、まずはねぎらい、休み、それからまた、次を考え進めますように。
本当におつかれさまでした。
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